ラムザ達は人身売買が行われているという会場に着いた。
どうやら売買はオークション形式で行われているようだ。
「100万ギル出すぞ!」
「私は150万ギルだ!」
客層は身なりの良い貴族もいれば、ガフガリオンのような傭兵らしい人間もいる。
「さぁ150万ギル以上はいないか!いなければこれで落札!」
司会者はマイクパフォーマンスで会場を盛り上げる。
「さぁて、本日のメインイベント!皆様この日のためにお金を貯めてきたのでは?」
「世にも美しい女騎士の登場だ!」
運ばれてきたのはアグリアスだった。牢屋に入れられて、あろうことか下着姿だ。
「うぉぉぉ、待っていたぜ!全財産を使ってでも手に入れてやる!」
「なんという美しい女性だ。これで剣士だと!?私のボディーガードにさせよう」
「あいつが仲間になれば、我が軍は戦力アップだ!」
会場の熱気は最高潮に達した。
「ラムザ、なんとかしてアグリアスを助けないと!」
ムスタディオは怒り心頭だ。
それはアグリアスも同じで、会場にいる全員をにらみつけている。
ラムザは居ても立っても居られなくなり、ステージの前まで走った
「アグリアス!」
アグリアスもこちらに気づいた。
「ラムザ!良かった…」
「アグリアス、これを!」
ラムザはカオスブレードをアグリアスに向かって投げた。
それは最初からそこにあるかのように、簡単にアグリアスの手に渡った。
アグリアスは不敵な笑みを浮かべた。