「今日はもう遅い、宿屋に泊まって朝になったら迎えに行く。」
そう言ってガフガリオンは酒場を出て行った。
とにかく今はガフガリオンを頼るほかない。
そう思い、会計を済ませた。
混乱していて気付かなかったが、どうやらギルは使えるようだ。
騒がしい酒場を出て、宿屋に着くと、どっと疲れが出てきた。
ラムザはベッドに横になると、泥の様に眠った。
「…きろ」
「…ん」
「おい、起きろ。ギルドへ向かうぞ」
眠っていたようだ。ガフガリオンが呆れた顔で立っている。
「ひでぇ顔しているぞ。30分待ってやるから支度しろ。」
そう言うとガフガリオンは出て行った。
ぐっすり寝て気分は良かったが、窓から外を覗くと暗いままだった。
どうやらこの世界に太陽はないらしい。
「仲間を見つけ、イヴァリースに戻らなければ」
ラムザは心に誓った。
準備を済ませ宿屋を出るとガフガリオンが待っていた。
「腕は鈍っちゃいねぇだろうな。これから一狩りいくぞ」
「あの時の僕と一緒にしないでもらおうか。」
「良い返事だ。これから行くギルドはどういう仕組みかわからないが、
モンスターを倒せばギルをもらえる。どうだ、わかりやすいだろ?」
「手伝えばムスタディオの情報を教えてくれるな?」
「約束しよう」
信用できない人物であるが、お金が絡む場合は話は別だ
ギルドの中に入ると、朝だというのに人がごった返していた。