洞窟に着くと既にティアマットに戦いを挑み、敗れた者たちが横たわっていた。
「ケガの手当てをしなくては」ラムザは負傷者に歩み寄った。
「無駄だよ、そいつらは既に死んでいるんだ。数時間経てばゾンビのように蘇るさ。」
洞窟は単純な構造だった。モンスターも大したことない。
対照的にガフガリオンは苦戦しているようだった。
そんなガフガリオンを見て、ラムザは悲しい気持ちになった。
洞窟の奥へ進んでいくと、ティアマットの吠える声が聞こえてきた。
どうやら先約がいるようだ。
「ムスタディオにマラーク!?」
ラムザがそう叫ぶと、二人は驚いたようにこちらを向いた。
ラムザはこみ上げる気持ちを抑えきれなかった。