「オルランドゥのことは諦めた方がいい。」
みんなで朝食を食べている最中に、メリアドールがポツリと呟いた。
「どういうことか教えてくれないか。メリアドール。」
ラムザが不思議そうな顔で聞いた。
「オルランドゥは死者の塔にいる。なぜダメなのかは実際に行ってみた方が早い。」
「わかった、朝食を食べたら死者の塔に向かおう。」
「死者の塔というのはどんな場所なんだ?」マラークが割って入った。
「宗教団体が作った塔だ。祈れば生き返り、イヴァリースの世界へ戻れるというのが信念らしい。」
「祈りで生き返れば苦労はしないぜ。」ムスタディオは呆れた顔で言った。
死者の塔に着くと、そこには異様な光景があった。
信者たちが塔の前に集まり、何やら言葉を発しながら円を作り、グルグルと回っているのだ。
その信者の中に、ラムザは信じがたい者がいた。
それはオルランドゥだった。