いよいよイヴァリースの世界に帰る日が来た。
一同は、死都ミュロンドの入口へとたどり着いた。
入口の階段はローファルによって、跡形もなく壊されたままだ。
「私たちがミュロンドへ来てから、大分月日が経っているが、リターンで元に戻すことができるのか?」
オルランドゥがラムザに問いかけた。
「やってみないとわからない。ただ、これに賭けるしかないんだ。リターン!」
ラムザが魔法を唱えると、みるみるうちに階段が修復されていく。
「やった!成功だ!」
ムスタディオとマラークは目を合わせた。
「よし、みんな紋章のところまで集まるんだ。デジョンを使う」
ラムザが号令をかけた、その時だった。
「みんなこっちだ!イヴァリースに帰ろうとする者がいるぞ!」
「俺たちもイヴァリースの世界へ帰るんだ!」
死都ミュロンドにいる亡者たちが、どこで情報を仕入れたのか、大勢駆けつけてきた。
「いかん!死者たちをイヴァリースの世界へ戻すわけにはいかない!」
オルランドゥが剣を抜いた。
「マラークとムスタディオは入口をふさいでくれ!」
ラムザの指示に従い、二人は入口のドアをふさごうとしたが、すでに遅かった。
大勢の亡者たちが、部屋に入り込んできた。