今回は、悲劇のヒロイン、オヴェリア王女について書きたいと思います。
偽りの出生
作中、オヴェリアはヴォルマルフによって、本物の王女ではなく王女の影武者だと知る。
ただの戯言と聞き流せなかったのは、彼女自身、何か腑に落ちるところがあったのではないか。
実際、本物かどうかは作中では語られていない。
オヴェリアを裏切った人達
ディリータ
俺だけがお前の味方だ、と甘い言葉で近づき結婚するも、王女という立場を利用し、自分が王になるためだった。
本当に愛していたのであれば、刺し返したりしない。
目的のためには手段を選ばない、女の敵。
平民から王に成し上がった、男の憧れでもある。
ゴルターナ公
第三王子オリナスを即位させるためには、王女オヴェリアが邪魔となり、何度も暗殺を謀る。
ラーグ公
ゼイレキレの滝にてラーグ公配下の北天騎士団が
オヴェリアをゴルターナ公の仕業に仕立て、亡き者にしようと襲い掛かる
ドラクロワ卿
中立の立場であったはずが、実はヴォルマルフと同じ輝石に魂を売り、モンスター化した。
愛した男を刺し、刺される
RPG史上、最も悲惨な最期を遂げたヒロインではないでしょうか。
一度は信じ愛した男を憎み、ナイフで刺し、そして刺される。
ただこの描写は、利用され続けたオヴェリアが、唯一自分の意志で行動したものかもしれません。
みつる
人間不信になるわ