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FFタクティクスのその後を妄想してみた⑮

「アルマ、何を…」

「ラムザ兄さん、ごめんなさい。身体が言うこと聞かないの。」

アルマの顔を見ると、青白く生気がない。

この状態をラムザは知っていた。

ザルバック兄さんがゾンビと化し、僕たちを襲ってきた症状にそっくりだ。

「はっはっはっは!バカめ、そう簡単に大事な商品を渡すわけないだろ。」

「ラムザ、ラファの様子がおかしい!」とマラーク

「メリアドールが暴れている、助けてくれ!」とムスタディオ

どうやらゾンビ化したのはアルマだけではないらしい。

「腐れ外道が!」怒りをあらわにするアグリアス

しかしラムザだけは、なぜか冷静だった。

刺されたかに見えた腹に傷はなかった。

「ラムザ、大丈夫か!」アグリアスが心配して駆けつけた。

「ああ、ダメージはMPに吸収させた」

「MPすり替えか」アグリアスはラムザの冷静な対処に驚いた。

「だが、どうする?この状況。一旦引くか?」

「大丈夫、僕に考えがある。できるかどうかわからないけど。」

「何を企んでいようが無駄だ。こいつらは、お前の兄、ザルバックと同じ運命をたどるのだ!」

「兄さん、寒いよ。真っ暗で何も見えない。聞こえるのは亡者の声だけ。助けて、兄さん」

「大丈夫、兄さんが必ず助ける。」

そう言うとラムザの体が輝き始めた。

「この魔法は!」アグリアスは目を見開いた。

「聖天使アルテマが使っていた!?」マラークも気づいたようだ

「うそだろ?一度見ただけで使えるものなのか!?」ムスタディオが叫んだ。

「イメージは悪いけど、この魔法にかけるしかない、デスペジャ!」

アルマ達の周りが、まばゆい光に包まれた。

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