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FFタクティクスのその後を妄想してみた⑯

アルマ達がまばゆい光に包まれると、青白かった顔に赤みが戻ってきた。

「バ、バカな。ゾンビ化が治るわけがない。」

「アルマ大丈夫か?」

「兄さん、もう平気よ。亡者たちの声も聞こえなくなったわ。」

ラファとメリアドールもどうやら回復したようだ。

「ぐぬぬ、ここは一旦引くのが得策。」ギルガメッシュは逃げ出そうとした。

「ストップ。」ラムザはギルガメッシュに、声をかけるかの様に魔法を唱えた。

「か、体が動かん!」

「お前のような奴は、この世界にいることも許されない。永久に次元の迷宮へと彷徨うんだ。」

「こ、この魔法は!い、嫌だ、またあの空間には戻りたくない」

「デジョン!」

ラムザがそう唱えると、ギルガメッシュの足元に黒い穴が現れ、ギルガメッシュはその中へと飲み込まれていった。

その場にいる皆が、ラムザの一挙一動に驚いていた。

デスペジャ、デジョン、これらの魔法は敵が使っていたものだ。

それをいとも簡単に、使って見せた。

ギルガメッシュのしたことは許されるものではないが、冷徹にデジョンを使ったラムザに対し、恐怖さえ感じていた。

「兄さん、大丈夫?」

「ああ、心配いらない。それより皆無事で良かった。」

いつもの優しい兄さんだ、とアルマは思った。

「今日は宿屋に戻ろう。あとはオルランドゥだけだ。」

必ずイヴァリースの世界へ戻ろう、ラムザはそう心に誓った。

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