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FFタクティクスのその後を妄想してみた⑬

ラムザ達は一旦宿屋に戻った。

ラムザが寝ようとした時、コンコンとドアを叩く音がした。

「ラムザ、私だ、アグリアスだ」

ラムザがドアを開けるとアグリアスが一人立っていた。

シャワーでも浴びできたのであろう、石鹸の良い香りがした。

「夜分遅くにすまない、少し良いか?」

「もちろんだ、どうぞ。」

二人とも椅子に座ると少しの間、無言だった。

アグリアスが口を開くと

「ラムザが無事で本当に良かった。」

「僕も同じ気持ちだよ。」

「あの爆発の中、気が付くと牢屋に閉じ込められていた。みんな死んだかと思った。」

「僕も一人で不安だった。仲間にまた会えて嬉しかった。」

「イヴァリースの世界へ戻れるのだろうか?」

「わからない、けど戻らなくちゃいけないんだ。イヴァリースの世界を見届けなくては。」

「ラムザ、お前は私の希望だ。私を導いてくれ。」

「ああ、必ずイヴァリースの世界へ戻ろう。」

再び二人の間に沈黙が流れた。

「すまない、時間を取らせたな。」

「アグリアスと話せて良かった。」

アグリアスは手を差し伸べた。

ラムザはそれに応え、お互いに握手をする。

「一緒にこの世界から抜け出すんだ。」

ラムザがそう言うと、アグリアスはコクリと頷いた。

彼女はドアの前で一度振り返り、静かに部屋を出て行った。

ラムザの手には彼女の温もりが残っていた。

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