翌朝、ラムザ達は胴元のアジトへ向かうことになった。
「胴元はどんな奴なんだ?」ムスタディオがアグリアスに聞く
「ギルガメッシュという男だ。人身売買だけではなく、世界中の武器を集めているらしい。」
「どこかで聞いたことがある名前だな。」
「アルマたちを助けるには戦闘は避けられないかもしれないな」とラムザは気を引き締めた。
ギルガメッシュのアジトに着くと、門の前に巨漢の男が立っていた。
「これはラムザさん達、お待ちしておりました。支配人のギルガメッシュです」
なんと我々の敵は、戦わずして白旗を上げたらしい。
昨日、人身売買会場で大暴れしたのを見て、敵わないと思ったのだろう。
「アルマ、ラファ、メリアドールを返してくれないか。」
「もちろんです。さあこちらへどうぞ。」
ラムザは豪邸とも呼べるギルガメッシュのアジトの中へ入った。
「ラムザ、ギルガメッシュのあの態度、怪しくないか?」とマラーク。
「確かに怪しいが、戦闘にならずにアルマ達を返してくれるのが一番ありがたい。」
「こちらの部屋に彼女たちを保護しています。」
部屋にしては大きすぎる、そして豪華な部屋にアルマ達はいた。
「アルマ無事か!」ラムザは一目散にアルマへの元へと駆け付けた。
「兄さん、に、逃げて。」
アルマはそう言うと、ラムザの腹部にナイフを刺した。