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FFタクティクスのその後を妄想してみた⑱

「オルランドゥ、どうしたんだ?」

「おお、ラムザか。見ての通り、邪心様にお祈りを捧げているのじゃよ。」

「そんなことをしたって、無駄だ。僕たちと一緒にイヴァリースの世界へ帰ろう」

「それこそ無駄じゃ。ラムザも見ただろう。唯一の帰る道がローファルによって壊されるのを」

「なにか方法があるはずだ。みんなで考えよう。」

「無駄だよ、ラムザ。私も何度も説得したがテコでも動こうとしないんだ。雷神シドも終わりだ」

メリアドールは悲しそうに言った。

「仕方がない、ここは一旦引こう。イヴァリースの世界へ戻る方法を考えて、再び説得に来よう。」

「お主は変わらないな」

「えっ」

「こんな絶望的状況でも、希望を捨てない。おまえの父バルバネスと同じ目をしている」

「待っていてくれ、オルランドゥ。必ずイヴァリースの世界へ戻る方法を見つけてくる」

一同はオルランドゥを置いて、一度宿屋に戻った。

「しかし、イヴァリースに戻る方法なんてあるのかよ」

マラークはぶっきらぼうに言う。

「戻る方法があるとしたら、ローファルが壊したあの祭壇にあると思うんだ。」

ラムザが考え込むように言った。

「でもそれは、ローファルによって壊されてしまった。」

アルマが小声でつぶやく

その発言を機に一同は黙りこくってしまう。

「やめ、やめ。ちょっと一旦休憩しよう。雰囲気が暗くなっちまう」

ムスタディオが場を明るくするように言った。

「それにしてもラムザの魔法は凄かったな。デジョンとデスペジャ。」

「見よう見まねで出来るような魔法じゃない、天才としか言いようがない。」

アグリアスは感心している様子だ。

「魔法か…まだ僕たちが知らない魔法があるとしたら?」

「この街に魔法に関する本が置いてある図書館はないか?」

「街の外れに古い図書館があったな。でも魔物の巣窟と化しているぜ」とマラーク。

「行ってみよう。」

ラムザは迷わずそう言った。

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